【北九州市議選】2人トップ当選の国民民主は1議席増 最年少29歳の無所属新人はSNS活用し当選
26日に投開票された北九州市議会議員選挙は、最大勢力の自民党が選挙前の議席を維持、議席を増やしたのは国民民主党でした。また、29歳、最年少の無所属新人はSNSを駆使した選挙戦で議席を獲得しました。
7つの選挙区あわせて57の議席に対し、過去最多の96人が立候補した北九州市議選。参院選の“前哨戦”と位置づけ、各党の幹部が続々と応援に入る、異例の選挙戦となりました。
■自民党・小渕優子 組織運動本部長
「北九州市から新たなスタートを切らせていただきたい。」
自民党は、いわゆる政治とカネの問題で支持率が低迷し、逆風が続くなかでの戦いでした。
■自民 当選8回目・香月耕治 市議(75)
「おー、11番か。」
自民党系会派の団長の当選が報じられたのは、日をまたいだ27日未明でした。
■香月市議
「なかなか厳しい選挙で、思った票は取れなかったかもしれません。」
改選前と同じ15議席で最大勢力を維持できましたが、党の現状への危機感も聞かれました。
■自民 当選4回目・佐藤栄作市議(41)
「お金の問題もそうだと思いますが、有権者に不信感を抱かれないように襟を正して、私たちは議員活動を続けていかなければならないと思っています。」
党代表が2日間にわたって北九州入りした公明党も、改選前と同じ13議席を確保、擁立した13人全員が当選しました。
また、共産、立憲、維新も党の代表が北九州に入りましたが、それぞれ1つずつ議席を減らす結果となりました。
唯一、議席を増やしたのが国民民主党です。公認した現職と30歳の新人の2人がいずれも選挙区トップで当選を果たし、党の勢いを示す形となりました。
■国民 初当選・宇都宮亮さん(30)
「国民民主党がここまで注目されたのは、『政策に共感を得た』『誠実な政治をしている』、このまっすぐな政治の2つがあるから。その道を踏み外さずに、これからスタートラインで頑張っていきます。」
一方で、公認候補の擁立は、当選したこの2人だけです。福岡県連の代表は、候補者の募集締め切りが、躍進した2024年10月の衆院選の前だったことを悔やみました。
■国民 福岡県連代表・大田京子 県議
「衆院選後でも地元の方が手を上げてくれる環境をつくればよかったと、今となっては反省があります。」
また、政党から公認を得ずに35人が立候補した無所属の候補者は、これまでより4人多い12人が当選しました。
その1人、今回立候補した中で最年少29歳の伊崎大義さんは、勝因の1つにSNSの活用を挙げました。
■無所属 初当選・伊崎大義さん(29)
「駅で立っていて『SNS見たよ』と声をかけていただきましたし、SNS上で『つじ立ち頑張っているのを見てますよ』といただきます。その連動が起きてから、応援してくださる方も増えてきたので、リアルとSNSを連動していったところは(勝因として)大いにあるかなと思っています。」
議会の顔ぶれが決まり、北九州市の武内市長は。
■北九州市・武内市長
「しっかりとお互いに切磋琢磨しながら、北九州市の未来のために、未来志向の対話をこれまで同様しっかりやっていく。」
一方で、投票率は今回も低迷する結果になりました。市の選挙管理委員会によりますと、投票率は40.12パーセントで、前回の選挙を0.17ポイント下回り、過去2番目に低くなっています。