山形県議会 大雨被害復旧など492億円の補正予算案を可決 閉会後に吉村知事が各会派へあいさつ
山形県議会の12月定例会が20日閉会し、大雨被害の復旧に向けた公共事業などを含むおよそ492億円の補正予算案が可決されました。4期目の任期終了前最後の議会となった吉村知事は、議会閉会後、次期知事選挙への意気込みを語りました。
県議会12月定例会最終日、補正予算案を含めた27の議案が可決されました。今回の補正予算の総額は追加提案分を合わせて492億1900万円で、12月補正としては記録の残る1989年度以降最多となりました。
主な事業としては7月の大雨などを踏まえた防災・減災に向けた道路の改良や河川整備の公共事業におよそ438億円。さらに、一般家庭のLPガス料金への支援など物価高騰対策に17億5900万円、暖房費の給付など7月の大雨の被災者に対する冬の備えに向けた支援に1900万円が充てられています。
吉村知事「真の豊かさと幸せを実感できる山形県の実現に向けて取り組みを加速していきたいと考えているので今後ともご理解とご協力を賜りますようお願いします」
来年2月13日の4期目の任期満了前最後の定例議会となった吉村知事。本会議終了後、各会派の議員らを訪れ、これまでの県政運営への協力に感謝を伝えました。
知事が自民党へ「災害からの復旧復興と経済対策。しっかりと執行してまいります。誠にありがとうございました」「拍手」
議員からは次の県知事選挙に向けた声も寄せられました。
公明党菊池文昭県議「ぜひ5期目頑張っていただきたい」
日本共産党県議団関徹県議「まず期待しておりますので体に気を付けて」
吉村知事「気持ちを新たにして初心に帰ってしっかりとまた県民の皆さんの幸せと県土発展のために頑張りたい」
次の知事選をめぐっては、自民党県連が独自候補の擁立を断念し、吉村知事を支援する方針を決めています。現時点で、吉村知事のみが出馬の意向を示していて、無投票となる公算が大きくなっています。
県知事選挙は1月9日に告示されます。