山形県3小選挙区は自民が独占 国民民主の新人が比例復活 投票や開票でミスも
衆議院議員選挙は27日、投開票が行われ、山形県内は3つの小選挙区全てで自由民主党の前職が当選しました。また、県2区から立候補した国民民主党の新人が比例東北ブロックで復活当選を果たしました。
県1区の投票結果です。自由民主党の前職に立憲民主党の新人と日本共産党の新人が挑む構図となり、自民の前職・遠藤利明さん(74)が10回目の当選を果たしました。
自民・前職 遠藤利明さん「自公で過半数取れるかという厳しい中での選挙戦だった。私自身も途中競っているという報道もあり、場合によっては覚悟をしなければならないような選挙戦だった。市や町、県、国がしっかりと連携して地元の発展のためになおいっそう努力しなければいけない」
県2区の投票結果です。自民の前職と、国民民主党、共産、れいわ新選組の3人の新人が議席を争い、自民の前職・鈴木憲和さん(42)が5回目の当選を果たしました。次点となった国民の新人菊池大二郎さん(42)は比例東北ブロックで復活当選しました。
自民・前職 鈴木憲和さん「気候変動を乗り越えるということ。農政を変えていくということ。そして外交安全保障、憲法改正をしっかりやっていくということ。少しでもいい国を次の世代に引き継いでいく。少しでもいい形で私たちの地元の地域を次の世代に引き継いでいく。是非この仕事をこれからも最後まで私にやらせていただきたい」
国民・新人菊池大二郎さん「地域の声こそが国の力になるというこのキャッチフレーズに懸けた思いを更に高め合いながら活動していきたい」
県3区の投票結果です。自民の前職加藤鮎子さん(45)が立憲と共産の新人2人との三つどもえの争いを制し、4回目の当選を果たしました。
自民・前職 加藤鮎子さん「たくさんの期待と厳しい叱咤激励をいただいた。選挙戦を通じていただいた有権者の声を胸のど真ん中に受け止めてこれから4期目も精一杯地域のため、国のために働いていきたい」
県内3小選挙区の平均の投票率は60.82パーセントで、3年前の前回衆院選と比べると、3.52ポイント下回りました。
一方、全国平均を6.43ポイント上回り、全国1位となりました。国政選挙の投票率が全国1位となるのは2017年の衆院選以降、5回連続です。
ところで、今回の衆院選では投票所や開票所の作業でミスが相次ぎました。新庄市では1人に対し、比例代表の投票用紙を誤って2枚渡したほか、投票率や棄権者数について当初、不在者投票者数を含めずに計算していたということです。
また、白鷹町では投票率や開票状況の集計システムへの入力が最大で2時間遅れるトラブルなどがあったということです。入力が遅れた原因について、町の選挙管理委員会は「誰がデータを入力するか明確に決めないまま開票作業に入ってしまったため」としています。