今年5月愛知県で7歳の女の子が死亡し母親と内縁の夫が逮捕されました。死亡した女の子の体には複数のあざがあり、日常的に虐待が繰り返されていたとみられています。

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18日朝、警察が訪れた愛知県犬山市の住宅。ドアの先にいたのは、今にも泣きそうな顔の女。続いて金髪の男が出てきました。島崎みなみ容疑者（33）と内縁の夫・倉田凱容疑者（32）です。2人は、島崎容疑者の娘、7歳の奈桜ちゃんの死に関与したとみられています。

島崎容疑者の実家近くの住人
「（奈桜ちゃんが）ぐったりなって、抱きかかえられて救急車で搬送された」

事件が起きたのは今年5月。愛知県犬山市の集合住宅で3人で暮らしていた母親の島崎みなみ容疑者、内縁の夫・倉田凱容疑者、そして島崎容疑者の娘、奈桜ちゃん（7）。

警察によると、3人で自宅にいる時、倉田容疑者が奈桜ちゃんの腹部に暴行を加えたとみられています。

奈桜ちゃんは吐いたり腹痛などを訴えたりしたため、島崎容疑者が自分の実家に連れて帰省。その後、心肺停止の状態で病院に救急搬送されたといいます。

島崎容疑者の実家近くの住人
「救急車が来てね、尋常じゃないっていう感じはした」

その後、死亡が確認され、死因は十二指腸裂傷による敗血症性ショックでした。そして…

病院からの通報
「7歳の女の子が搬送されたが亡くなりました。体に複数のあざがある」

複数のあざがあったことから病院が通報。奈桜ちゃんが亡くなり約2か月となる7月18日、倉田容疑者は腹部に暴行を加えた傷害致死の疑い、島崎容疑者は奈桜ちゃんの体調が悪化したにもかかわらず放置し死亡させたとして保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されました。警察は、2人の認否を明らかにしていません。

小学校に入学してたった2か月で亡くなった奈桜ちゃん。同級生の親は…

同級生の親
「すごく優しい子だなって印象に残っています」

──虐待されていた様子とか？

「まったく気づきませんでした」

倉田容疑者の実家には、「しまざきなお」と書かれたアサガオが。ただ、近くに住む人は…

倉田容疑者の実家近くの人
「奥さんか彼女かわからないけど（女性は）見たことありますね」

──女の子は？

「見たことないですね」

奈桜ちゃんの姿を見ていないといいます。

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実は事件前、2度にわたり児童相談所に一時保護されていた奈桜ちゃん。18日、児童相談所が会見を開きました。

一宮児童相談センター　杉本一正センター長
「この案件を認知したのは2022年12月22日の木曜日」

1回目の保護は、2年前。“奈桜ちゃんの腕にあざがある”と病院から通報を受け、児童相談所の職員が奈桜ちゃん本人に話を聞くと、奈桜ちゃんは「（倉田容疑者から）パンチされた」と答えたといいます。

母親が「倉田容疑者と奈桜ちゃんの距離をとる」と話すなどし、2023年3月、約3か月で一時保護を解除。ただ、そこから約1か月後の2023年4月、再び虐待が疑われ2度目の一時保護へ。

しかし、奈桜ちゃんが「家に帰りたい」と話し、約2か月で一時保護を解除したといいます。その後も児童相談所は指導を続け、事件発生の3日前にも。

一宮児童相談センター　杉本一正センター長
「母・本人と児相が面接を実施。不安な様子は見受けられなかった。最後は笑顔で母子で手をつないで帰る、そういった状況。あの対応以外の何か対応があったかどうか、ずっと私自身も考え続けております」

警察は、倉田容疑者が奈桜ちゃんに対して日常的に虐待を繰り返していたとみて調べています。