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【特集】教訓を次の世代へ 「遠い所の話ではない」 教育現場での取り組み 垂直避難の訓練も <福井豪雨から20年>シリーズ⑤

2024年7月18日 20:20
【特集】教訓を次の世代へ 「遠い所の話ではない」 教育現場での取り組み 垂直避難の訓練も <福井豪雨から20年>シリーズ⑤

豪雨からの復興を支えてくれたボランティアへの感謝を込めて、毎年8月に開かれる越前朝倉万灯夜(まんとうや)。

福井市内の9つの小学校では、毎年「感謝のあかり」づくりに参加しています。

■参加した児童
「川とかすぐ浸水しちゃうし、だからこそ今、平和があるって思った」

当時、避難所となった福井市美山地区の下宇坂小学校。校長先生が児童に語り掛けます。

■下宇坂小学校 竹林史惠校長
「ここ橋が流されてしまってるの」
「水で橋が流されるって、普通ちょっと考えられないよね」

豪雨を知らない子どもたちは。

■話を聞いた児童
「水がすっごい多くて、やばいなって思った」
「避難してくださいって言われたら、すぐに高いところに避難したい」

■下宇坂小学校 竹林史惠校長
「遠い所のことではない、大昔の話でもない。事実として、身近な所であったということはぜひ知ってほしい」

決壊現場の近くにある福井市の木田小学校。初めて「垂直避難」の訓練が行われました。

■校内アナウンス
「足羽川の堤防が決壊し、水が街の中にあふれ出しました。1階の皆さんは2階へ避難しましょう」

校舎に水が流れ込んだ想定で、上の階へ避難します。

■参加した児童
「家に帰って、家族と1人の時はどうやって避難するかとか、どこに避難したらいいかとか話し合いたい」

また、教職員は2階に対策本部を設置するなど、子どもの命を守る手順を確認しました。

■木田小学校 勝見義治教頭
「教員でも若い人が増えて、経験や記憶のない人もいる。20年経つと我々でも記憶が薄れる中で、教職員もしっかりと動きを身につけるという意図もあるので、そのあたりも重視している」

20年前の記憶を次の世代に。未曽有の水害を伝え、教訓を生かそうとする取り組みが続いています。

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