大阪湾・淀川河口のクジラ「よどちゃん」ほぼ動かず エサもなく…
大阪湾の淀川河口付近に迷い込んだクジラは、11日にも前日とほぼ同じ場所に留まっています。専門家は「生きるには危険な場所」と指摘します。
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記者(大阪湾・淀川河口付近、11日)
「大阪湾の防波堤からは、きょうもクジラの背中のようなものが確認できます」
体長8メートル程のクジラは、10日とほぼ同じ場所にいて、ほとんど動いていない状態でした。
“淀川”にちなんで「よどちゃん」と呼ぶ声もあり、連日、その姿を見に多くの人が訪れていますが――
クジラを見に来た人
「エサ食べているのかな、心配ですね」
クジラを見に来た人
「あまりきれいな水じゃないので、きれいなところに早く帰って」
マッコウクジラは主に深海のイカなどをエサとしていますが、今いる場所にエサはなく、「生きるには危険な場所だ」と専門家は話します。
東京海洋大学・鯨類学研究室 中村玄助教
「移動できていないという時点で、これから自力で沖に出る可能性って結構低いかなというふうに考えています」
11日は横向きになり呼吸する様子もありましたが――
東京海洋大学・鯨類学研究室 中村玄助教
「アップアップしながら、辛うじて(横になって)呼吸しているようなそんなように思います」
クジラを助けようとして小型船が転覆した事例もあり、大阪府は、救助は試みず監視を続けることにしています。