米国で臨界前核実験、広島と長崎で怒りの声
「核なき世界」を掲げるアメリカのオバマ政権で、初めての臨界前核実験が先月15日に行われていたことに対し、被爆地の広島と長崎では怒りの声が上がっている。
広島市・秋葉忠利市長は「世界の多数派市民の期待や願いを踏みにじるもので、激しい憤りを覚える」との抗議文をアメリカ大使館に送った。
長崎市・田上富久市長は「核兵器のない世界を目指すというのは、アメリカだけの問題ではなく、世界全体の問題なので、ぜひ揺るぎない信念で核兵器のない世界に一日も早くたどりつくんだということを目指してほしい」と述べ、「核兵器をめぐる国際情勢に悪影響を及ぼす行為だ」と強い懸念を示した。