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「被爆地訪問」提案めぐり日中対立

2015年5月16日 7:42

 アメリカ・ニューヨークの国連本部で行われた核軍縮について話し合うNPT(=核拡散防止条約)の再検討会議の最終合意文書についての協議で、15日、広島と長崎への訪問を呼びかける文言をめぐり日本と中国の間で意見が対立した。

 NPT再検討会議は先週、最終合意文書のたたき台が示され日本が提案した「原爆の非人道性を理解するためすべての国の人々が広島・長崎を訪問すべき」との文言がいったんは盛り込まれたが、中国の反対で削除されていた。

 15日の委員会で日本の代表団は文言の復活を求めたが中国は歴史認識問題を理由に拒否した。

 佐野利男軍縮大使「(核軍縮教育の)最も効果的な手段は広島・長崎への訪問だ」

 中国の軍縮大使「日本は他国を侵略した歴史や慰安婦に対して行った行為を認めていない。日本の提案を押しつけないでほしい」

 会議は22日まで開かれるが、今後、合意文書のとりまとめに向けての交渉が一層活発になるものとみられる。

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