核軍縮をめぐり国連本部で協議が続いているＮＰＴ（＝核拡散防止条約）の再検討会議は１９日、本会合に入ったが、核保有国と非保有国との主張の隔たりが大きく最終文書の合意のメドが立たない状況になっている。

　ＮＰＴ再検討会議は、核軍縮の道筋を示す文書について２２日までの合意を目指している。これまで３つの委員会で草案作りに向けた協議が続き、１９日からは本会合に舞台を移して最終調整が行われたが、委員会での合意が得られなかったために協議が進まなかった。

　核兵器の段階的な削減を目指す保有国と、核兵器を禁止する新たな法的枠組みづくりを目指す非保有国との議論は平行線のままで、残すところ３日となった会議は合意文書の採択のメドが立たない状況になっている。