“被爆地訪問呼びかけ”文言復活へ訴え
核軍縮について話し合うNPT(=核拡散防止条約)の再検討会議の最終合意文書のたたき台から、広島と長崎への訪問を呼びかける文言が中国の反対で削除された問題で、日本の杉山晋輔外務審議官は18日、「訪問は最も効果的な方法だ」として、改めて文言の復活を求めた。
急きょ、アメリカ・ニューヨーク入りした杉山外務審議官は18日、NPT再検討会議で「核兵器の非人道性の理解を深める最も効果的な方法は、広島と長崎を訪れることだ」と改めて、文言を復活させるよう訴えた。
杉山外務審議官「日本はもう一度要求します。最初の案から削除された部分を復活させて下さい」
しかし、中国は「日本の歴史に対する態度からは、世界の指導者を広島・長崎に招くことが悲劇を正しく理解する助けになるとは思えない」と改めて反対を表明。韓国代表も日本の提案に消極的な発言をした。
韓国代表「世界の指導者を広島・長崎に招待することは、NPT再検討会議の目的とは直接関係ないだろう」
日本は中国との協議を続けていて、最終日となる22日に向け文言の調整を続ける方針。