3号機内の水から高濃度の放射性物質~東電
福島第一原発で起きた作業員3人の被ばくについて、「東京電力」は、核燃料が損傷したために高濃度の放射性物質が流れ出たとみて詳しく調べている。
東京電力によると、福島第一原発3号機のタービン建屋の中で24日、電源の復旧を進めていた作業員3人が、水たまりに足がつかって高濃度の放射線に被ばくした。このうち2人がヤケドに似た症状が出る「ベータ線熱傷」の可能性があり、病院に搬送された。2人は25日午後、千葉県の放射線医学総合研究所で専門的な検査や治療を受ける。
東京電力は25日早朝の会見で、作業員が被ばくした水を調べたところ、極めて高い濃度の放射性物質が検出されたと発表した。原子炉か使用済み燃料プールの中の燃料棒が損傷して高濃度の放射性物質が発生し、それが漏れ出したとみられるという。
作業員の一人は「作業中に3人全員の線量計のアラームが鳴ったが、故障したと思い込んでいた」という。
東京電力は、正しい作業の進め方を徹底し、25日朝から電源の復旧作業などを再開している。