世田谷区の高い放射線量、地中に試薬瓶
東京・世田谷区八幡山のスーパーの敷地などから高い放射線量が検出された問題で、1日に現場の土を掘り返したところ、ラジウム226という放射性物質が埋まっている可能性が高いことがわかった。また、地表から深さ約40センチのところに、蓋のない透明な試薬瓶の口の部分が埋まっているのが確認された。
文科省によると、現場のアスファルトを剥がして土を掘り返したところ、地表から深さ約40センチのところに蓋のない透明な試薬瓶の口の部分が埋まっているのが確認された。瓶の口の部分では、一時間あたり40ミリシーベルトという高い放射線量が測定されたが、住宅地との敷地境界付近では平常時のレベルで、周辺環境への影響はないという。
ラジウム226は先月、世田谷区弦巻の民家の床下からも見つかっている。ラジウムは、かつては夜光塗料や医療器具などに使われていたが、今回の物質がどのような経緯で地中に埋まっていたかはわかっていない。
文科省などは2日以降、試薬瓶を掘り出して中の物質を調べるとともに、周辺の土壌の汚染状況についても詳しく調べる方針。