【特集】37年ぶり全国大会!高校サッカー東北学院 結成半年チアリーディングチームの思い
仙台市宮城野区の東北学院中高。
136年、男子校としての歴史を刻んできたこの学校は、一昨年から共学化され、チアリーディングチーム「ルミナス」は今年6月に結成された。
メンバー
「共学になって今まで男子校だった学院に新しくチアができると聞いて、応援の力とかで色んな部活とかに元気を届けられたらと思った」
部活ではなく生徒会の一環として活動するチームにはまだ「部室」と呼べる場所はない。
メンバーが使うユニフォームや用具も顧問の机の下で保管している状況だが…
中1から高1まで、12人の生徒が所属し、運動部の応援や地域活動に参加している。
週に2回の全体練習をまとめるのは、普段英語を教えている竹内先生。
学校側と掛け合って、このチームの結成を実現させた竹内先生は、教員になる前、ベガルタ仙台のチアリーダーとして活躍していた。
竹内先生
「チアは“チアスピリット”と言って『誰かを応援したい』気持ちが大事。可愛い衣装着てポンポン持って終わりではなく、常に応援するために何ができるか積極的に生徒が自ら動くようにしています」
未経験者が多いなか、その時間の大半はストレッチや基礎練習にあてられているが、チームのモットーである「笑顔」は絶えることはない。
「コーヒーゼリー!」「三角チョコパイ!」
自分が食べたいものを叫びながらジャンプするこの練習は竹内先生のアイデアで生まれたもの。
そんな笑顔を絶やさない彼女たちにとって、今月、大きな出来事があった。
37年ぶりに冬の県大会を制し、全国への切符を手に入れた東北学院高校サッカー部。
結成半年も満たない彼女たちにとって、大きな経験となった。
メンバー
「37年ぶりの優勝なので力になれたと思うととても嬉しいです」
「ずっと頑張って来たサッカー部の皆さんに少しでも元気出して応援の力を届けられたらなと思って全力で頑張りました。」
笑顔を届けたいという12人の思いは選手にも確かに伝わっていたようだ。
サッカー部 阿部幹大キャプテン
「最後の最後のきつい時間帯でも力になる応援を応援団と一緒にやって入れていたのが嬉しい」
「本当に頑張ってくれているなと感じます。」
先週土曜、チームの姿は宮城野区の小学校にあった。
自分たちの学校がある地域との関わりを大切にしようと、小学生と一緒に秋まつりを盛り上げる。
「チアで大切なのは見ている方を応援するだけでなく笑顔にしたり勇気づけて元気づけること」
Qきょうはそれができた?
「はい。とても楽しんでくれて歌ってくれたり一緒に踊ってくれてよかった」
「あこがれのお姉さんになれるように、『東北学院って素敵だな』と思ってもらえるように学校のシンボル的な存在になっていきたい」
自分たちの応援で誰かの背中を押すために。
自分たちの笑顔が誰かのチカラになるように。
12人は少しずつ、歩み始めている。
「最後に円陣で締めます。GAKUIN ルミナスレッツゴー!」