福島大学は８日、福島第一原子力発電所周辺の８つの自治体の住民を対象に行ったアンケートの結果を公表した。４人に１人が「元の自宅には戻らない」と回答している。

　このアンケートは、福島県の浪江町や富岡町など、福島第一原発周辺にある８つの自治体の住民を対象に実施された。公表された結果によると、避難住民の４人に１人が、除染が困難なことなどを理由に「元の自宅には戻らない」と回答している。

　一方で、「自宅に戻りたい」と答えた人の約半数が「２年以内に帰りたい」と回答していて、調査を担当した福島大学・丹波准教授は「国や自治体は、早期に復興計画を作り、住民に示すべきだ」と話している。