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茶のしずく、学会に1000件超問い合わせ

2011年11月25日 19:56
茶のしずく、学会に1000件超問い合わせ

 去年12月まで販売されていた「茶のしずく石鹸(せっけん)」の利用者にアレルギー症状が多発している問題で、日本アレルギー学会は25日午後、会見を開き、症例に関して1000件を超える問い合わせが寄せられていることなどを明らかにした。

 一方、この問題では、関係省庁による注意喚起の遅れが指摘されている。厚労省は事態を把握した去年10月に消費者庁に通知したが、公表されたのは今年6月で、8か月間注意喚起をせず、問題は放置されていた。

 対応の遅れについて消費者庁は、通知文に企業名などの記載がなかったため事故情報として扱わなかったと説明。「厚労省に提供を求めて事故情報を把握すべきであった。反省しなければいけない」とコメントしている。

 国民生活センターによると、自主回収が始まった5月20日以降も1023件の相談があり、症状が出た場合は使用を中止し、メーカーに問い合わせてほしいとしている。