蔵王の白銀が赤く染まる…「雪と炎の饗宴」

山形市の山形蔵王温泉スキー場で4日夜、雪まつりのメーンイベント「雪と炎の饗宴(きょうえん)」が行われ、スキーヤーや観光客が幻想的な世界を楽しんだ。
イベントは、修験の山・蔵王を象徴するように、蔵王温泉観光協会のメンバーふんする蔵王天狗(てんぐ)がたいまつを手にゲレンデを滑走し、幕を開けた。4日夜の蔵王は、雪と風で視界が悪かったものの、インストラクターら150人が華麗なデモンストレーションを披露した。
クライマックスは、インストラクターに一般のスキーヤーも加わった総勢130人でのたいまつ滑走で、炎が白銀のゲレンデを真っ赤に染め上げ、幻想的な光景をつくり上げた。フィナーレでは315発の花火が打ち上げられ、蔵王の夜空を色鮮やかに焦がした。
会場に詰めかけた約4000人の観客は、寒さも忘れ、雪と炎の祭典に魅了されているようだった。