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桜島噴火 気象庁「噴火後も膨張は解消されていない」

2022年7月24日 23:06

気象庁は鹿児島県の桜島で24日午後8時5分ごろ、火口から2.4キロを超えて大きな噴石が飛んだとして、噴火警戒レベルを避難が必要なレベル5に引き上げました。これを受け気象庁が午後11時前、会見を行いました。会見の要旨は以下の通りです。

      ◇

24日午後8時50分、桜島の噴火警戒レベルをレベル5に引き上げました。

桜島では午後8時5分ごろに爆発が発生し弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口からおよそ2.5キロまで達しました。桜島の火山活動は非常に活発化しています。

気象庁の監視カメラによると南岳山頂火口より東側から南東方面にかけて噴石が飛んだとみられます。

今月18日ごろから、桜島では地下のマグマ活動により膨張していたため注意を呼びかけてきました。

午後8時5分の噴火後もその膨張は解消されていないため今後の火山活動を厳重に監視したい。

今回の地殻変動で、姶良カルデラのマグマ貫入があったとは考えられません。

桜島の山体膨張については21日ごろから停滞しています。今回の爆発以降も膨張状態は続いていると考えています。

警戒レベルの今後の引き下げ等の見通しについて、特に地殻変動の状態に注目しています。

火口から大きな噴石が2キロを超えて飛んだのは2020年6月4日以来です。この2020年の噴火では、後日行われた現地調査で火口から3.3キロまで噴石が飛散していたことが確認されています。

この時は噴火警戒レベル引き上げは行われませんでした。

今後も南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3キロ以内では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に厳重な警戒が必要です。

深夜、就寝の際は鉄筋コンクリートで出来た頑丈な建物で。空振(=爆発時の空気の振動)で、窓ガラスが割れるおそれもあるため、窓ガラスの近くは注意が必要です。

噴火警戒レベル5引き上げの理由は監視カメラの映像から、大きな噴石が火口から2.4キロを超えて、およそ2.5キロ付近に落下したと判断したためです。

(25日午前0時20分更新)

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