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宮城県「津波浸水表示板」の設置を開始

2012年3月9日 21:44
宮城県「津波浸水表示板」の設置を開始

 宮城県は9日、津波で浸水した場所の高さを示す表示板の設置を始めた。今年度は試験的なものとして、沿岸50か所での設置を予定している。

 このうち気仙沼市では、「大島汽船」のフェリーが発着する気仙沼港のエースポートで表示板の取り付け作業が行われた。表示板は、津波被害を後世に伝え、住民の防災意識低下を防ぐのが狙いで、幅は30センチ、長さは1.2メートルある。

 エースポートは海から約50メートル離れているが、地上5.8メートルの高さまで津波が押し寄せた。その高さに取り付けられた表示板には、東日本大震災が発生した「3月11日」の日付も示されている。

 県気仙沼土木事務所・伊藤茂喜さんは「実物大のハザードマップとして、日頃から防災意識を高めていただきたいという思いで、表示板を設置しました」と話した。

 県は年度内に、石巻市や山元町などの道路や川など約50か所に試験的に設置し、15年度までに沿岸の全15市町に約500か所まで増やす計画。