大型恐竜の歯の化石見つかる 岩手・久慈市
3月から5月にかけて岩手・久慈市で見つかった体長20メートルクラスの恐竜の歯の化石について、22日、鑑定結果が発表された。
3月、久慈市小久慈町の沢沿いにある地層から、大型恐竜の化石が見つかった。3月に発見されたものが最も大きく、長さ3.9センチ、直径は8ミリ。これに加えて、5月までに4点が発掘された。
調査と鑑定を行った早稲田大学国際教養学部・平山廉教授によると、この化石は形状や特徴から、恐竜の繁栄が終わりの頃を迎えていた6500万年以上前(白亜紀後期)の竜脚類・ティタノサウルスの仲間のものと考えられている。同様の化石の発見は、同じ年代に限れば国内では福島県に次いで2例目で、1か所でまとまって発見されたのは非常に珍しいという。
平山教授「白亜紀後期の竜脚類は、ほとんどいないと考えられている。(白亜紀後期の久慈市周辺の地層から)竜脚類の化石ばかり見つかる。今までの恐竜の歴史が、今後の発見・発展次第では覆る可能性もある」
化石から推定される恐竜の体長は約20メートル。群れを作り、大量の植物を食べていたということで、当時の久慈市周辺が恐竜にとって住みやすい土地だったことも推測されている。平山教授らは、8月にも同じ場所で発掘調査を行う予定。