台湾沖海底で、新たな原人の化石見つかる
国立科学博物館などの研究グループが、台湾で新たな原人の化石が見つかったと発表した。
国立科学博物館の海部陽介グループ長らの研究グループによると、今回、見つかったのは原人の下あごの骨の化石で、台湾本島から約25キロの沖合いで漁師が引き上げたもの。台湾で原人の化石が見つかるのは初めてだという。
19万年前より新しい年代の可能性が高く、すでにアジアで見つかっている北京原人やジャワ原人、フローレス原人とは特徴が異なるため、同じグループと考えることは困難としている。その上で、中国・安徽省和県から出土した原人の化石と合わせ、第4の原人グループと推測している。
今回の論文は、27日付の「Nature Communications」に発表された。