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「体育科入試中止」教育長が生徒に説明

2013年1月23日 2:26
「体育科入試中止」教育長が生徒に説明

 大阪市教育委員会が大阪市立桜宮高校の体育科などの今年の募集を中止し、来月の入試を普通科に変更した上で行うと21日に決定したことについて、22日、大阪市教育長が桜宮高校を訪れ、生徒らに直接、説明を行った。

 桜宮高校の男子生徒が部活動で体罰を受けた翌日に自殺した問題で21日、大阪市教育委員会は、来月の入試について体育科とスポーツ健康科学科の募集を中止し、普通科として募集することを決めた。これを受け、大阪市・永井哲郎教育長は桜宮高校を訪れ、約40分間、全校生徒を前に決定した内容について説明を行った。

 永井教育長「(現在の)体育科よりは専門科目は少なくなります。その分人間性を育てる科目を入れていきたい。平成26年度以降の(体育科などの)あり方については、引き続き議論していきます」

 生徒からは、「別の選択肢があったのではないか」などの意見が出たという。

 また、大阪市教育委員会は、大阪市の他の公立高校に先立って、桜宮高校と同様に体育科を持つ、汎愛高校に体罰に関するアンケートを実施することを決定した。汎愛高校は11年、桜宮高校とともに体罰があるとして公益通報があったが、当時の調査では「体罰はなかった」と報告していて、この点を含め調査したいとしている。