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2013年6月7日 20:04

江戸川のウナギから基準超の放射性セシウム

江戸川のウナギから基準超の放射性セシウム
(c)NNN

 東京湾に流れ込む江戸川で捕れたウナギから、国の基準を超える放射性物質が検出された。これを受け、千葉県は7日、関係する漁協に出荷の自粛を要請した。

 江戸川の河口から約4キロの地点で捕れたウナギが7日朝、千葉県御宿町の海洋生物環境研究所に持ち込まれ、放射性物質の検査を行うため機械にかけられた。検査の結果、江戸川で捕ったウナギからは、1キログラムあたり100ベクレルの国の基準を超える、140ベクレルの放射性セシウムが検出された。これを受けて千葉県では、関係漁協に対し、江戸川で捕れたウナギについて出荷自粛要請を行った。

 福島第一原発事故から2年3か月。東京湾に流れ込む江戸川の魚から、国の基準を超える放射性セシウムが検出され、出荷の自粛要請が出されたのは初めて。

 今回、基準を超える放射性セシウムが検出されたことについて、今年3月にウナギを検査した、近畿大学の山崎秀夫教授は「放射性セシウムを含む水が中流域に存在している。食物連鎖が繰り返されることで、ウナギの中のセシウム濃度が高くなる」としている。

 年間に約8トン水揚げされる江戸川のウナギは、都内の料亭などで振る舞われている高級魚。今回、出荷自粛になったことについて、江戸川で50年以上ウナギ漁を行う漁師の小島一則さんは、「(Q.これからの時期、ウナギがメーン?)メーンです。ウナギが1番稼げるんですけど。心配ですし、収入がなくなりますから、もし規制されるとなると…」と話す。

 出荷自粛となった江戸川のウナギ。今回4検体を調べたうち、3検体からは国の基準を超える放射性セシウムは検出されなかったが、千葉県では今後も検査を継続し、釣り人に対しても食べないように呼びかけている。