午後5時前の緊急地震速報は「誤報」気象庁
8日午後4時56分頃に関東から九州地方の広い範囲に出された最大震度6弱から7程度の緊急地震速報について、気象庁は「誤報」と発表した。紀伊半島沖にある海底地震計からのデータの影響で、地震の揺れを大きく見誤ったのが原因とみて調べている。
気象庁は午後4時56分頃、関東から九州地方の広い範囲で最大震度6弱から7程度の緊急地震速報を出した。しかし、震度1以上の体に感じる揺れは観測されなかった。
気象庁によると、この頃、和歌山県北部を震源とするマグニチュード2.3の地震が起きていたが、緊急地震速報のシステムは、地震発生直後に、地震の規模を実際より大きい最大マグニチュード7.8と推計していたという。
また、気象庁によると、この地震の他に東南海地震対策として、紀伊半島の沖合の海底に設置している地震計から「ノイズ」と呼ばれる電気的な雑信号が検知されていたという。
気象庁は、この海底地震計からのデータの影響で地震の揺れを大きく見誤ったのが原因とみて調べている。