福島第一原発 建屋周囲の地下水放出を検討
福島第一原発の汚染水対策として、東京電力が原子炉建屋などの周囲に掘った井戸から地下水をくみ上げ、浄化した上で海に放出する計画を検討していることがわかった。
福島第一原発の1号機から4号機の周囲には、事故前から地下水をくみ上げるための「サブドレン」と呼ばれる井戸が設置されている。東京電力は、このサブドレン42本を使って地下水をくみ上げ、海に放出する計画を検討中であることを明らかにした。
山側の井戸からくみ上げる「地下水バイパス」はすでに稼働中だが、建屋の近くで汚染された水を専用の装置で浄化した上で海に放出することで、増え続ける汚染水の大幅な抑制を期待している。
東京電力は先月、地元漁業関係者との会合で、放出のための新たな配管の設置を打診したという。