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福島第一原発で汚染水漏れ 一部は海に流出

2015年5月30日 3:44
福島第一原発で汚染水漏れ 一部は海に流出

 東京電力・福島第一原発で、ホースから汚染水が漏れているのが見つかった。高濃度の汚染水が海に流れていた可能性がある。

 東京電力によると、汚染水が漏れていたのは福島第一原発構内の側溝にある建屋とタンクをつなぐホースで、29日午前10時過ぎに作業員が漏れを見つけた。

 ホースには縦1センチ、横0.2センチほどの穴が開いていて、漏れは発見の約20分後に止められたが、漏れた汚染水は溶け落ちた核燃料に汚染された「高濃度汚染水」の可能性があるという。汚染水が漏れたホースがある側溝は海に直接流れ込む排水路につながっており、一部は海にも流れ出たという。

 東京電力が排水路の水を調べたところ、放射性物質の濃度が27日(29Bq/l)に比べて、28日は41倍の1200Bq/l、29日は最大で228倍の6600Bq/lになっていたこともわかった。

 現地では雨が降っていて、東京電力はさらなる漏れを防ぐ対策を取る一方、漏れた量や濃度、いつから漏れていたかなどについて引き続き調べることにしている。