気象庁によると、大型で強い台風第１８号は８時過ぎに静岡県浜松市付近に上陸し、暴風域を伴ったまま北東へ進んでいます。暴風や高波、土砂災害、低地の浸水、河川の増水やはん濫、高潮に厳重な警が必要。

気象庁の発表内容は以下のとおり。
［台風の現況と予想］
　大型で強い台風第１８号は、６日９時には静岡市付近にあって、１時間におよそ６５キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は９６５ヘクトパスカル、最大風速は３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルで、中心の南東側１９０キロ以内と北西側１５０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。台風はさらに速度を上げて強い勢力のまま６日昼過ぎには関東地方の東海上に進み、６日夜には三陸沖で温帯低気圧に変わる見込みです。

［防災事項］
＜暴風＞
　現在、東海地方と関東甲信地方が風速２５メートル以上の暴風域に入っており、非常に強い風が吹き、海上では猛烈な風が吹いています。６日夕方にかけて東海地方、関東甲信地方、北陸地方、東北地方で非常に強い風が吹き、猛烈な風が吹くところがあるでしょう。

　６日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は
　　伊豆諸島　　　　　　　　　　　３５メートル（５０メートル）
　　関東甲信地方、東海地方　　　　３０メートル（４５メートル）
　　東北地方　　　　　　　　　　　２７メートル（４０メートル）
　　北陸地方　　　　　　　　　　　２０メートル（３０メートル）
の見込みです。
　暴風に厳重に警戒してください。

＜高波＞
　関東地方と東海地方、伊豆諸島で猛烈なしけとなっており、東北地方太平洋側でも大しけとなっています。関東地方、東海地方、伊豆諸島、東北地方では、６日夜にかけて大しけとなる見込みです。

　６日に予想される波の高さは
　　関東地方、伊豆諸島　　　１２メートル
　　東海地方　　　　　　　　１０メートル
　　東北地方　　　　　　　　　７メートル
の見込みです。
　高波に厳重に警戒してください。
　
＜大雨・雷・突風＞
　台風周辺の活発な雨雲が東海地方と関東甲信地方にかかって非常に激しい雨が降り、局地的に１時間８０ミリ以上の猛烈な雨となっています。６日９時までの２４時間の雨量が、関東甲信地方や東海地方で３５０ミリから４００ミリに達しているところがあります。これまでの大雨で東海地方、関東甲信地方、伊豆諸島、東北地方で土砂災害の危険度が非常に高まっているところや河川のはん濫の危険性が高まっているところがあります。

　６日昼過ぎにかけて、関東甲信地方と東北太平洋側を中心に１時間に５０ミリから７０ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。７日１２時までの２４時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、
　　東北地方　　　　　　１２０ミリ
　　北陸地方　　　　　　１００ミリ
　　関東甲信地方　　　　　８０ミリ

の見込みです。

　土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒してくださ
い。

　落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近
づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてくださ
い。

＜高潮＞
　６日からは潮位の高い期間のため、関東地方から東北地方にかけての太平洋側では高潮に注意・警戒してください。

［補足事項］
　今後の台風情報や、地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。次の「台風第１８号に関する情報（総合情報）」は６日１７時頃に発表する予定です。