今年度の文化勲章の受章者に、青色発光ダイオードの研究でノーベル物理学賞を受けることになった天野浩さんや中村修二さんらが選ばれ、皇居で親授式が行われた。

　今年度の文化勲章の受章者には、青色発光ダイオードに関する研究が評価されてノーベル物理学賞を受けることになった名古屋大学の天野浩教授（５４）とカリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授（６０）、それに、人形浄瑠璃文楽の竹本住大夫さん（９０）ら７人が選ばれた。

　３日の親授式にはこのうち６人が出席した。親授式は皇居・宮殿で行われ、天皇陛下は、ひとりひとりに勲章を授与された。その後、受章者に対し「今後とも、それぞれの分野の発展のために尽くされるよう願っています」とお祝いを述べられた。

　受章者のうち、皇居で記者会見した天野教授は、「頭が真っ白になって、今でもどういうふうに行動したのか覚えていないぐらい感激いたしました」と述べた上で、「これまで支えてくれた人たちに感謝するとともに、少しでも恩返ししたい」と述べた。