×

これはあいさつ?ニホンザルに抱き合う慣習

2015年2月11日 15:28
これはあいさつ?ニホンザルに抱き合う慣習

 京都大学などの研究グループが、ニホンザルが抱き合うことで緊張を緩和する慣習があることを初めて発見した。人間の「あいさつ」のようなものだとみられている。

 京都大学の研究グループの発表によると、宮城県の離島・金華山と鹿児島県の屋久島のニホンザルの集団を調査したところ、それぞれで抱き合う行動を確認したという。この行動は、仲の良くないサル同士が近づき、けんかになりそうなときに起き、その後、毛繕いに移行することから、緊張を緩和するためのあいさつのような慣習だとみられている。

 また、金華山のサルは正面から抱き合う一方、屋久島のサルは体の横からも抱きつくことが多く、地域により異なるという。

 研究グループでは「この『抱き合う慣習』は、それぞれの集団でたまたま始まったものが文化として伝達されたのではないか」としている。