来日3日目…英・王子、展示会や福島を訪問
来日中のイギリス王室のウィリアム王子は28日昼すぎ、都内でイギリス関連の展示会に足を運び、多くの市民から歓迎を受けた。午後には王子が強く希望したという東日本大震災の被災地・福島に到着した。
滞在3日目の28日、ウィリアム王子が訪れたのは東京・渋谷にあるNHKのドラマの撮影スタジオ。ずらりと並んだ侍や芸者のかつらを手に取り、興味深そうに見ていた。
ウィリアム王子「俳優はどれくらいの時間かつらを着けて演技するの?」
スタッフ「10時間とかかぶってますね」
ウィリアム王子「10時間も!」
お座敷のセットでは日本の舞を見学。自ら三味線を演奏したいと演奏の手ほどきを受ける場面もあった。さらに、戦国武将・豊臣秀吉の衣装を身につけることに。
ウィリアム王子「セリフを覚えなきゃいけないけど、次のドラマには出演したいね」
28日正午過ぎ、大勢の人が待ち受ける中、ウィリアム王子は東京・代官山の蔦谷書店を訪れた。大きな声援が上がり、笑顔で歓声に応える。集まった人に自ら歩み寄り、言葉を交わす場面もあった。
こちらの書店では、イギリスの革新的な技術や製品を紹介する展示会を見学。来日の記念にウィリアム王子には日本の伝統のおもちゃ・けん玉と、氷が溶けにくいというグラスが贈られた。イギリスが開発したアプリを紹介するブースでは、慣れた様子で集まった子どもたちとの会話を楽しんでいた。
ウィリアム王子を見た人「とってもステキで興奮した」「かっこいいなと思いました。背高いし」
ウィリアム王子に声をかけられたイタリア人の女性「『日本に住んでますか?』と(聞かれ)、日本に住んでますと(答えた)。あとは仕事(の話)ですね」
再びウィリアム王子が会場の外に現れ、30分ほどの大きな歓声の中、代官山を後にした。
その後、ウィリアム王子の強い希望で被災地訪問へ。福島・郡山駅では午後3時前、ウィリアム王子の到着を待ち受ける人でにぎわった。郡山駅に到着したウィリアム王子は笑顔で手を振っていた。
地元の人「被災地にわざわざイギリス王室の方が足を運んでくださって、本当に被災地にとってはうれしいことだなと思います」
ウィリアム王子はこの後、安倍首相とともに福島の子どもたちと交流した。