「日本新三大夜景」発表──3位長崎、2位横浜、1位は? “悩み解決”に一役…街を潤す夜景の力【#みんなのギモン】
そこで今回の#みんなのギモンでは、「夜景の魅力で街が潤う?」をテーマに解説します。
忽滑谷こころアナウンサー
「最近乾燥して寒いですよね。一方で、冬は夜景が美しくきれいに見られる季節です。日本を代表する『日本新三大夜景』が発表されました。一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローから3年に一回発表されるランキングです」
「3位は長崎市です。2015年から4回連続で選ばれている常連です。長崎の夜景スポット、稲佐山はきれいですよね。市内の全景を見ることができ、“1000万ドルの夜景”と言われています」
忽滑谷アナウンサー
「2位は神奈川・横浜市です」
鈴江奈々アナウンサー
「神奈川県民としてお礼を申し上げます。みなとみらいの夜景は本当にきれいですよね」
忽滑谷アナウンサー
「私も神奈川県民なので誇らしい気持ちになります。夜景スポットの大さん橋では今年から初めてプロジェクションマッピングを導入していて、光と音楽を掛け合わせたダイナミックで幻想的なイルミネーションが開催されています。カップルも来ていました」
学生
「めっちゃきれいです」「赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットに行ってきて、遠くから見てここきれいだなと」
夫婦
「横浜はきれいだなと思って来ました」
忽滑谷アナウンサー
「横浜を上回る、栄えある1位は福岡・北九州市です」
刈川くるみキャスター(福岡県出身)
「ありがとうございます。私たちも家族で行きますし、まず免許を取ったら必ず行きたい場所なんですよね」
忽滑谷アナウンサー
「この北九州市は前回も1位に輝いていて、連覇を達成しました。市町村の単位よりもさらに細かく夜景がきれいなスポットを認定する『日本夜景遺産』の認定登録地も、都市として最多を誇っています」
忽滑谷アナウンサー
「10位からずらっと並べてみました。10位は栃木・足利市、9位は宮城・仙台市、8位は大阪市、7位は北海道・函館市、6位は北海道・札幌市、5位は兵庫・神戸市、4位は東京都でした」
森アナウンサー
「不動の10位ですね」
忽滑谷アナウンサー
「ただこれらは夜景がきれいだということだけではなく、そのポテンシャルを年々どう進化させて生かしていくかという努力の部分も重要視されているランキングです。そのため3年に1度、変動していきます」
鈴江アナウンサー
「もともと有名で、さらに努力が重なっている場所が評価されているということですね」
刈川キャスター
「誰が決めているんですか?」
忽滑谷アナウンサー
「資格を持った人たちが選んでいます。『夜景観光士』というもので、2008年から行われていた『夜景鑑賞士検定』と、これとは別の『イルミネーション検定』を統合し、2019年にに『夜景観光士検定』が始まりました。これに合格すると得られる資格です」
「夜景を観光として捉えて人材を育成していこうというもので、全国に6610人います。その方々が投票したポイントで順位がつけられています」
鈴江アナウンサー
「全国の夜景を知り尽くしたプロたちが選んだ順位ということですね」
忽滑谷アナウンサー
「夜景観光士の皆さんが今注目している場所があります。神奈川・藤沢市、湘南の江の島。シーキャンドルの周辺の夜景がきれいです」
鈴江アナウンサー
「地元がこんなすごいことになっているなんて知らなかったです」
森アナウンサー
「冬も人が来ちゃいますね」
山崎誠アナウンサー
「夏の海のイメージがありましたが、冬もこうして別の楽しみ方があるのは魅力的ですね」
忽滑谷アナウンサー
「湘南というと、夏楽しめるスポットというイメージがあると思いますが、冬の観光客が本当に少なかったそうです」
「夜景観光コンベンション・ビューローの丸々もとお代表理事によると、年間を通して観光客を呼び込むために夜景に力を入れていて、今では冬の方が観光客が増えているそうです。藤沢市は夏じゃなくて冬だよね、というふうにも言われているようです」
「去年は過去最多の約1960万人の観光客が訪れたということです」
鈴江アナウンサー
「それだけ街を挙げて、夜景をさらに魅力的にする取り組みが実を結んでいるということなんですね」
忽滑谷アナウンサー
「このキラキラしたきれいな夜景で、冬もたくさん人が集まってきています。これだけ自治体が夜景に力を入れるワケは、ほかにもあります。経済効果です」
「日本新三大夜景3位の長崎市では、稲佐山に向かう長崎ロープウェイは昔、廃業寸前までいきました。そこで夜景をパワーアップしようという取り組みをしたところ、驚異的な来場者数を記録し、夜景を見に長崎市に行くという観光客が増えました」
「夜景観光コンベンション・ビューローによると長崎市の夜景による経済効果は1年で150億円とも言われています。夜景の強化によって大きな経済効果をもたらしたといいます」
「2位に入った横浜市が抱えていた、ある悩みの解決に夜景の強化が一役買っています。横浜市は東京へのアクセスが良いため、日帰り客が多かったんです」
「ただディナーや宿泊でも多くのお金を落としてもらいたいということで、それを進めるために、夜景のように夜の観光を充実させるナイトタイムエコノミーを強化しました」
「夜景など夜の観光の目玉をつくることで、夜の横浜から移動させないことに取り組み、宿泊客数もコロナ禍前と同程度まで回復しました。夜景の力はすごいですよね」
「夜景目当てでその土地へ行ってみたり、そこに泊まってみたり。寒い冬ですが、あえて夜に外に出てパワーアップしている夜景を楽しむのもいいかもしれません」
(2024年12月20日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【みんなのギモン】
身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)