来年度予算案、参院で審議 立憲、高額療養費“引き上げ”凍結要求
来年度予算案の審議は5日から参議院でスタートしました。政府与党は年度内の成立を目指しますが立憲民主党はさらなる修正を迫っています。
衆議院では存在感を示さなかった野党第一党の立憲民主党ですが、参議院でも高額療養費制度の見直しについて引き続き「凍結」を求めていく考えです。
立憲民主党 田名部匡代議員「衆議院予算委員会でわが党の議員から何度も繰り返し、いったん立ち止まって全面凍結をしてほしいということを訴えてきました。なぜいったん全面凍結されないんでしょうか」
石破首相「保険者の負担というものを考えた時にこの制度の持続可能性の維持というものと、患者の皆さん方の思いというものをいかに両立させるかということで、この制度修正を行っておるものでございます」
5日の審議では、全国がん患者団体連合会の理事が参考人として出席しました。
轟理事は「患者の8割は、予定通り負担が引き上げとなる」と指摘した上で「率直に申し上げて、なぜという思いしかない」と凍結すべきと訴えました。一方、石破首相は患者団体が行ったアンケート結果を直接受け取る考えを示しました。
また、石破首相は凍結については改めて否定した上で「制度を守らなければ命を守ることはできない。患者に対する責任として制度が続いていくということを考えなければいけない」と述べました。