「高額療養費制度」新たな判定基準示す 厚労省
「高額療養費制度」をめぐり、厚生労働省は4日、長期に治療を受ける患者の負担を軽くする仕組みについては、来年以降もことし8月からの判定基準額を維持する案を示しました。
患者の医療費負担を軽くするために、自己負担額に上限を設ける「高額療養費制度」について、政府は、ことし8月の上限額引き上げは予定通り行う一方で、来年8月以降のさらなる引き上げについては再検討する方針です。
厚労省は、長期の治療を受ける患者向けの「多数回該当」という仕組みについては、その判定基準となる治療費の上限額を、ことし8月に改定した後は、来年以降も変えずに維持する案を4日に示しました。
患者団体などからは、病気になった時期によって自己負担額に差があるのは不公平だという声があがっていました。厚労省は今後、既存の審議会で、患者団体などから意見を聞く機会などを設ける方針で、ことし秋までに、こうした案などをもとに新たな判定基準を定めるとしています。