石破首相“来年8月以降の対応は再検討” 高額療養費“引き上げ”予定通り実施表明
高額療養費制度をめぐる負担上限額の引き上げについて石破首相はことし8月からの実施は凍結せず予定通り行う考えを表明しました。一方、来年8月以降の対応については患者団体などの意見を聞いて再検討する考えを示しました。
立憲・野田代表
「当事者である患者の皆さんとも丁寧な対話をしながら、財源はわれわれが提示しています。白紙に戻して丁寧に議論しましょうというのは私の提案です。これは政治判断です。ぜひ総理の英断を求めたい」
石破首相
「これは前回の見直しから10年たっております。これはやらせていただきたいと考えております。その他の点につきましては、これから患者団体の皆さま方のご意見もさらに真摯に承っていきながら考えてまいりたい」
立憲民主党の野田代表が凍結を求めたのに対して石破首相は「見直しは実施したい」との考えを強調しました。
その一方で、石破首相は来年8月以降の対応については秋までに患者団体などの意見を聞き今後、再検討する考えを示しました。
また、直近12か月以内に3回制度を利用した場合、4回目からの負担を減らす多数回該当について石破首相は「新たに病気になる方も外れることがないよう判定基準を設ける」と述べました。