来年度予算案の修正をめぐる攻防が激しくなっています。立憲民主党が、高額療養費制度をめぐる負担上限額の引き上げの「凍結」を強く求める中、政府与党内では、見直しも含めた新たな対応について調整が続いています。中継です。

修正協議をめぐっては、日本維新の会、国民民主党との協議が山場をこえた中、野党第一党・立憲民主党との協議が佳境を迎えています。

立憲が、高額療養費制度をめぐる負担上限額の引き上げの「凍結」を強く求める中、政府与党内では、ぎりぎりの調整が続いています。

石破首相は27日夜も福岡厚労相らと対応を協議しました。ある政権幹部は、「凍結は簡単ではない」と慎重な姿勢を示しています。

一方、複数の政権幹部は、政府与党内で「今年8月からは予定通り引き上げた上で、来年8月以降に実施する内容は再検討する」案を検討しているとしています。ただ、これに対して、立憲幹部は「凍結以外はあり得ない」と強気な姿勢です。

こうした中、28日午後の衆議院予算委員会で、立憲の野田代表の質問に答える形で、石破首相が対応を表明することが検討されています。

一方、野党の国会対策委員長が28日朝に会談し、自民党の派閥の裏金事件をめぐり、旧安倍派幹部の4人に対して、予算委員会への参考人招致を求めることで一致しました。野党側は、これが拒否されれば予算案の採決には応じない方針で、予算案をめぐる与野党の攻防が激しくなってきています。