「高額療養費制度」修正案 自民部会が了承 長期治療患者の負担増とりやめへ
「高額療養費制度」をめぐり、自民党の厚生労働部会は、長期治療の患者についてのみ負担増をとりやめることでまとまりました。
20日、自民党の厚労部会では、「高額療養費制度」のうち、長期の治療を受ける患者向けの「多数回該当」に限り、負担増を取りやめるという修正について厚生労働省が説明しました。参加した議員によると特に反対意見はなく、この方針を了承したということです。
「高額療養費制度」をめぐっては、患者の自己負担額を今年8月から増やす方向で見直すことについて、患者団体などが反対し、厚労省が先週、修正を示していました。
患者団体は、引き続き“制度全体”の見直しの「一時凍結」を求めています。立憲民主党も19日、見直しの「凍結」を求める法案を国会に提出しました。ただ20日、自民党の部会で修正の内容がまとまったことで、今年8月から新たな負担額に変更される見通しです。