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与党と国民民主の協議延期…なぜ 維新との進展は

2025年2月20日 17:44
与党と国民民主の協議延期…なぜ 維新との進展は

自民党、公明党の与党と国民民主党との協議はなぜ延期となったのでしょうか。国会記者会館からお伝えます。

国民民主は19日、自民党に対して「所得制限は撤廃しないとダメだ」などと求めていました。これを受け、20日は自民党が新たな案を示す番でしたがまとまらなかったため延期になりました。

国民民主の幹部は19日、「壁をなくす議論をしてるのに新たな所得制限という壁を作るのはナンセンスだ」と話していました。別の幹部は「納得いく回答がなければおしまいだ」と決裂も示唆していました。

ある与党幹部によると、自民党も公明党と調整して新たな与党案を作ろうと模索したのですがまとまらず、21日以降に延期になったといいます。この幹部は「協議は週をまたぐ」との見通しを示しています。

20日夜に与党と日本維新の会が再び協議するという情報がありますが、20日の協議は停滞しています。与党と維新との協議は、高校の教育無償化をめぐっては比較的順調に進んできました。

合意文書の作成に向けて私立高校への就学支援を2026年度から45万7000円をベースに引き上げること、低所得者世帯への奨学給付金を拡大することなど教育無償化の分野では大枠で合意しています。

一方で、維新は社会保険料の負担軽減策にも力を入れてきていて、折り合いがついていません。維新は与党側に4兆円の負担軽減を合意文書に明記することなどを求めています。これに対して、与党側は「4兆円もの財源を確保する担保がない」と難色を示しています。

合意できれば、石破首相と吉村代表とのトップ会談も模索していますが、こちらも20日中の合意は厳しい情勢です。

与党は野党との修正協議について、今週中の決着を目指していますが合意の見通しは立っていません。

最終更新日:2025年2月20日 17:44
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