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“統一教会”宗教2世の男性、教団につけられた氏名の変更認められず「底知れない怒りを感じる」 東京家裁

2025年3月3日 20:01
“統一教会”宗教2世の男性、教団につけられた氏名の変更認められず「底知れない怒りを感じる」 東京家裁

世界平和統一家庭連合いわゆる“統一教会”の「宗教2世」の男性が、教団に付けられた名前は精神的に苦痛だとして申し立てた氏名の変更について、東京家裁は男性の申し立てを退けました。

東京都内に住む30代の男性は、統一教会の合同結婚式で結ばれた信者の両親の間に生まれた宗教2世で、教団側から名前を付けられました。

男性は、自らの意思では信仰しておらず、教団が付けた名前を名乗るのは精神的に苦痛だとして、去年10月、氏名の変更を東京家裁に申し立てました。

男性「存在そのものに宗教の教義が刻印されているということ。自分は宗教によって生み出された化け物なんだっていう気持ちがずっとありました」

男性の申し立てに対し東京家裁は、「氏名は統一教会との関連性を直ちにうかがわせるものではなく、 精神的苦痛は主観的な感情にとどまる」として、氏名の変更を認めない決定をしました。

男性は「底知れない怒りを感じた。この名前は組織のコードネームです。私自身の個人的な名前を持つ権利はないのか」と話しました。

最終更新日:2025年3月3日 20:01