大阪府河内長野市にある日本料理店で、2月上旬～下旬にかけて提供された料理や弁当を食べた男女56人が下痢や嘔吐などを発症し、有症者からノロウイルスが検出されたと発表しました。

　大阪府によりますと、集団食中毒が発生したのは、「日本料理 喜一」で、2月8日と13日に店で提供された料理を食べた男女33人が下痢や嘔吐などの症状を訴えたということです。保健所が医師らからの報告を受け調査したところ、患者や調理従事者の便からノロウイルスが検出され、保健所は食中毒と断定し、15日～16日まで、食品衛生法にもとづく営業停止を命じました。その後、店は17日～21日まで営業を自粛していましたが、その後、営業を再開していました。

　しかし、営業再開後の22日～24日にかけて提供された料理を食べた10代～80代の男女23人も下痢や嘔吐などの症状を訴えたということです。保健所などが調査したところ、複数の利用者と調理従事者からノロウイルスが検出されたということです。保健所は提供された食事を原因とするノロウイルスと断定し、食品衛生法にもとづく営業禁止を3月2日に店へ命じました。この店では計7人が調理に従事していましたが、2度の食中毒で6人からノロウイルスが検出されたということです。

　症状を訴えた利用客56人は全員軽症で快方に向かっているということです。

　店のHPなどによりますと、「日本料理 喜一」は地産地消をテーマに、地元・大阪の野菜や魚介を多く取り入れた和食を提供していて、過去にはミシュランガイドにも掲載されたことがあるということです。