【なぜ必要?】春を告げる「阿蘇の野焼き」1万6千haの草原を焼く 植物へのダメージはない?
草原に火を放ち、ススキなどの枯れ草を一斉に焼き払う阿蘇の野焼き。毎年2月から3月に行われ、阿蘇の山々に春を告げます。阿蘇の草原の面積は2万2000ヘクタール。このうち7割にあたる1万6000ヘクタールほどで野焼きが行われています。野焼きの面積は、水俣市や玉名市と同じくらいの面積になります。
■中村絵奈リポーター
「なぜ、阿蘇の野焼きは毎年必要なのか?みなさんに聞いてみます!」
■若者
「野焼きって何?からです、まず」
Q野焼きって何?
「わからないです!ハッハッハッ、野を焼くんじゃないですか」
■母親
「何で焼くんだろう?わからないな…そこまで考えたことがなかったです」
■若い世代の女性
「学校の授業で木や草を再生させるためというのは聞いたことがあります。斬新なやり方というか、びっくりしました」
■年配の男性
「牛とか馬とかね、牧畜を守るのにもつながると思っています。『野焼きのボランティアに行きたい』と思っていた。体が動く間にぜひ一回でも参加したいと思っている」
■70代女性
「野焼き自体はいいことなんですけど、山火事が多いじゃないですか。ちょっとした油断で(周囲が) 燃えたら大変ですよね。それがいつも怖いです」
(緒方太郎キャスター)
阿蘇グリーンストック専務理事の増井太樹さんに聞いたところ、野焼きを行う理由はズバリ、「草原を維持するため」だそうです。増井さんによりますと、主に希少な動植物の生息地を守ることや枯れ草を焼却することで新しい草が育つ環境をつくり出しているということです。
(中村絵奈リポーター)
新しい草が育つ環境っていいますけど、火が広がって植物にダメージを与えるようにも思うのですが…。
(緒方太郎キャスター)
実はそうではないんです。こちらも増井さんにお聞きました。