東日本大震災から4年 復興へ課題なお多く
東日本大震災の発生から11日で4年になる。福島では原発事故の影響などで依然として約11万9000人が県内外での避難生活を強いられるなど、復興に向けた課題は依然として残されている。
東日本大震災の発生から11日で4年になる。警察庁のまとめによると、これまでに15891人が死亡し、2584人が行方不明になっている。各地では犠牲者を悼む行事が行われるほか、教訓を生かそうと避難訓練も行われる。
岩手・宮城・福島の3県で避難している人の数は去年より4万人ほど減ったが、福島県では原発事故の影響で依然として約11万9000人が県内外での避難生活を強いられている。
今月13日からは、東京電力福島第一原発事故に伴う除染作業で出た汚染土の試験的な中間貯蔵施設への搬入が始まる。環境省は、福島県内に仮置きされた汚染土が中間貯蔵施設へ移されれば、復興が加速するとしている。しかし、大熊町と双葉町にまたがる施設の建設予定地の確保はほとんど進んでいない。
また復興庁によると、被災者が入居する災害復興住宅は約3万戸の建設が予定されているが、実際に完成したのは6分の1の5000戸足らずにとどまっている。