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蒸気機関車D51型、試運転公開 福島

2015年4月16日 22:03
蒸気機関車D51型、試運転公開 福島

 どっしりとした黒金色のいでたちの蒸気機関車「SL・D51型」。今週末にJR磐越西線を「福が満開ふくしま号」として運行される。16日に行われた試運転を取材した。

 SL「D51型498号機」は今から75年前に製造され、昭和20年代から30年代は福島県内も走っていた。今週末、ふくしまデスティネーションキャンペーンの開催を記念して、磐越西線の郡山~会津若松間を運行する。16日はその試運転が公開された。

 県内をD51が走行するのは7年ぶり、その姿を一目見ようと、沿線にはカメラを抱えた多くの人たちが。勾配のきつい区間は速度が下がり激しく煙を出すことから絶好の撮影ポイントだ。

 今回の運行では、昭和50年代まで使用されていた客車が連結されたのも特徴だ。客車の雰囲気や壁に掛かる地図からはあらためて鉄道の歴史を感じることができる。

 そしてトンネルに入ると、車内は一気に煙に包まれる。約1キロのトンネルを抜けると、すぐに空気の入れ替えが行われた。

 厳しい難所を抜けたSLは、春の会津路をさっそうと走り抜けていく。16日の試運転は、週末の運行とまったく同じ時刻で行われた。

 JR東日本福島支店・鈴木喜勝副支店長「福島デスティネーションキャンペーンが始まって、SLの運行は大きな目玉になるので、福島に来ていただいて、SLに乗ってもらい、地元の人と交流してもらいたい」

 福島に春と観光客を呼び込む「SL福が満開ふくしま号」。週末の運行はすでに予約で満席ということだが、デスティネーション期間中には、東北本線でもSLの運行が予定されている。