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捜索再開を前に…調査隊が御嶽山の状況調査

2015年6月10日 17:50
捜索再開を前に…調査隊が御嶽山の状況調査

 去年9月に起きた御嶽山の噴火で、長野県の災害対策本部は梅雨明けに予定している行方不明者の捜索再開を前に、10日朝から調査隊を派遣して山頂付近の状況を調べた。災害対策本部では調査結果を分析した上で、梅雨明け後の捜索再開を目指す方針。

 10日朝の御嶽山は山頂付近もはっきりと見ることができた。午前5時過ぎに王滝村の登山口から警察や消防の他、火山の専門家などでつくる調査隊が出発した。王滝村と木曽町の2か所の登山口から約50人が入山し、山頂付近の雪や灰、そして緊急時の避難場所となる山小屋の状況などを確認した。

 去年9月に起きた御嶽山の噴火では、57人が死亡し、今も6人が行方不明となっている。標高3067メートルの剣ヶ峰には10センチから30センチの灰が積もっている他、山小屋は雪が吹き込んで入れない状態だったという。調査隊は山頂付近で正午過ぎまで調査を行い、王滝村の登山口に午後3時前に下山してきた。

 災害対策本部では、10日の調査結果を分析した上で梅雨明け後の捜索再開を目指す方針。