台風9号 沖縄で16人重軽傷 停電も
気象庁によると、大型で非常に強い台風第9号は、宮古島の東約140キロを1時間におよそ25キロの速さで北西へ進んでいる。台風が接近している沖縄県の石垣島から田中記者が伝える。
石垣島は10日午前4時現在、台風の接近に合わせて徐々に風が強くなり、後ろの木の枝が激しく揺れるほどになっている。雨も強まっていて、時折先が見えなくなるほどの強い雨が降ったり、弱まったりを繰り返している。
港では、船が波で流されたり岸にぶつかって壊れたりしないようにロープで固定されているが、風の影響で揺れている。
9日夜、台風の暴風域に入った沖縄本島の南城市では、午前1時すぎ、49.9メートルの最大瞬間風速を観測した。沖縄県内では強風で転倒するなどして、これまでに16人が重軽傷を負ったほか、午前4時現在、県内の約3万6800世帯が停電している。
石垣島にも暴風警報が出されていて、10日に予想される最大瞬間風速は40mで、10日夜遅くまでの予想雨量は200mmとなっている。
これから昼前にかけて石垣島に最接近するとみられ、島では厳重な警戒が続いている。