台風６号は１２日午前６時現在、沖縄本島を強風域に巻き込みながら北東に進んでいる。沖縄県那覇市から佐藤拓記者が中継。

　那覇市の中心部では、１２日未明から雨が降り始めた。風も徐々に強まってきて、街路樹を揺らしている。沖縄本島地方には午前３時４１分、暴風警報が出された。この後、台風が最接近するものとみられる。

　沖縄県の先島諸島は、１２日未明にかけて激しい風と雨に見舞われ、宮古島市の下地島空港では、午前１時１８分に観測史上最大となる５８．６メートルの最大瞬間風速を観測した。宮古島市で約１３００世帯が停電している。まだ、県内でケガ人や家屋への被害などの情報はないが、午前３時までに那覇市など１７の市町村で８２世帯１１０人が自主避難をしている。

　沖縄本島内では、すべての路線バスが１２日の始発からの運休を決めており、小中学校や高校なども臨時休校となる。空の便も、那覇空港を発着する午前の便を中心に欠航が出ており、観光や住民生活への影響も広がりそうだ。