台風 沖縄本島で49.9m 重軽傷21人
台風9号が沖縄に接近している。石垣島から田中記者が伝える。
石垣島では一部が暴風域に入ってきた。10日午前10時現在、こちらでは猛烈な風が吹いており、屋内でないと立っているのも難しい状況。ホテルの敷地に植えてあった木も強風で倒れてしまったという。雨は降ったりやんだりだが、現在風に乗って猛烈な勢いで降っている。普段は穏やかな港も、奥の方では白波が立つくらいしけている。
一方、沖縄本島の南城市糸数では、10日午前1時すぎ、49.9メートルの最大瞬間風速を観測した。沖縄県内では、強風にあおられて転倒するなどして、これまでに21人が重軽傷を負っており、各地で倒木などの被害も相次いでいる。
また県全域の停電も続いていて、午前9時現在で2万3900世帯あまりが停電している。
沖縄本島内の路線バスは10日、始発から正午までの運休を決めているほか、沖縄県内を発着する航空便は午前の便がほぼすべて欠航となり、交通の混乱も続いている。
大型で非常に強い台風9号は、10日昼ごろにも石垣島に最接近し、いっそう警戒が続けられている。