幼少時の性的虐待に賠償確定…被害者が会見
幼い頃の性的虐待が原因で20年以上たってからうつ病になった女性について、加害者男性に賠償の支払いを命じた判決が、最高裁で確定した。女性は10日に会見を開き、心境を語った。
原告女性「人生の私のひとつのピリオドというか区切りをつけることができた。性的虐待は人の尊厳を打ち砕き精神を殺します。私は殺人よりも重い犯罪だと思う」
北海道出身の40代の女性は、3歳から8歳の頃に親族の男性から性的虐待を受けた。そして、虐待が原因で30代の時にうつ病を発症し、男性に賠償の支払いを求める裁判を起こしていた。
この裁判で最高裁判所は10日までに、「うつ病になったのは最近のことで、性的虐待から時間がたっていても賠償を求める権利は消滅していない」と判断し、男性に約3000万円の支払いを命じた判決が確定した。
女性は、幼少期に受けた性的虐待については、刑事事件でも今よりも時効を長くして欲しいと語った。