“マタハラ訴訟”最高裁で弁論
妊娠をきっかけに降格させられたのは違法だとして、病院に勤務していた女性が損害賠償を求めている、いわゆる「マタニティーハラスメント」をめぐる裁判で、最高裁で18日、当事者双方の意見を聞く弁論が開かれた。
広島市の病院で働いていた女性は2008年、妊娠したため負担の軽い業務を希望したところ、「副主任」を解かれたとして、病院側に損害賠償を求めている。
18日の弁論で女性側は「妊娠を理由として働く女性を不利益に扱うことを禁じた男女雇用機会均等法に違反する」と主張した。
一方、病院側は「人事上の合理的な裁量権の範囲内だった」と主張した。
一審、二審は女性が敗訴したが、書面審理が中心の最高裁で弁論が開かれたことで、判決が見直される可能性がある。判決は来月23日に言い渡される。