まもなく侵攻3年…攻撃続く 戦況伝え続けるウクライナ公共放送は
ロシアによるウクライナ侵攻からまもなく3年です。ウクライナ抜きで戦闘終結に向けた協議が進められているなか、戦況を伝え続ける公共放送を取材しました。
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今も続く攻撃。首都キーウの中心部の広場には、戦死者を追悼する旗が並び、その数は増え続けています。
ロシアによるウクライナ侵攻からまもなく3年。ゼレンスキー大統領によると、ウクライナ側の戦死者は、およそ4万6000人にのぼります。
2022年2月の侵攻から半年後、「news zero」が取材した公共放送「ススピーリネ」。戦火のなかでも各地の被害などについて伝え続けてきました。
それは、今も変わりません。
「ススピーリネ」2月15日放送より
「チョルノービリ原発を攻撃した(ロシアの)ドローンの破片が公開されました。軍事的な犯罪とみなされています」
話を聞いたのは、キャスターのアフティンさん。
ウクライナ公共放送 アフティンキャスター
「この1週間日中にも空襲警報が鳴り響いています」
空襲警報中は地下のシェルターにある緊急用のスタジオや編集所に移動して放送を続けるといいます。
これまでにこの放送局の社員など、130人以上が戦地に送られ、前線で医療スタッフとして活動していた25歳の女性など、少なくとも9人の関係者が亡くなったといいます。
今、戦闘終結に向けた協議がウクライナ抜きで進められていることについては…
ウクライナ公共放送 アフティンキャスター
「かなり嘆かわしい状況です。戦争を終わらせることは必要ですが、ウクライナは侵略者と戦っている国としてこの交渉のテーブルに着くべきです」
最後に、日本の視聴者に伝えたいことを尋ねました。
ウクライナ公共放送 アフティンキャスター
「一瞬で全てが終わってしまうのを見てきました。今持っている全てを大切にしてください。平和を大切に、家族を大切にしてください」
(2月21日放送『news zero』より)