中国側、埋め立ては“主権の範囲内で合法”
中国軍の孫建国副総参謀長は31日午前、シンガポールで開かれている「アジア安全保障会議」で演説し、アメリカや周辺国の批判を受けている南シナ海での埋め立てについて「中国の主権の範囲内であり、合法的だ」と従来の主張を繰り返した。
孫副総参謀長は、南シナ海の岩礁などで進める埋め立てについて、「防衛のためだけでなく、灯台を作るなど国際的な義務を果たすためのものだ」と主張した上で、「(南シナ海の)埋め立ては中国の主権の範囲内の活動だ。道理にかない、特定の国を狙っておらず、航行の自由にも影響を与えていない」と述べた。
一連の会議では、アメリカが埋め立ての即時停止を求めたほか、日本やオーストラリアも深刻な懸念を表明し、対立が鮮明となっている。