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箱根町、規制範囲内の住民らに避難指示

2015年6月30日 15:32
箱根町、規制範囲内の住民らに避難指示

 気象庁は活発な火山活動が続いている神奈川県の箱根山で、ごく小規模な噴火が発生したとみられると発表した。気象庁は30日午後0時半、箱根山で初めて噴火警戒レベルを2から3に引き上げ、箱根町は一部の住民らに避難指示を出した。

 気象庁は、大涌谷でごく小規模な噴火が発生したとみられると発表した。これは30日、気象庁と神奈川県温泉地学研究所が大涌谷の調査したところ、29日に見つかった新たな噴気孔の周囲で火山灰などの噴出物の堆積による盛り上がりが確認されたことから、ごく小規模な噴火が起きたと判断したもの。

 また、今後、大涌谷周辺の想定火口域から700メートル程度の範囲まで影響を及ぼす噴火が発生し、居住地域近くに影響を及ぼす噴火が発生する可能性が高いとして、午後0時半に、噴火警戒レベルを2から3に引き上げた。これに伴って現在、大涌谷周辺の規制範囲がさらに広がり、早雲山から姥子までの区間の県道が新たに通行止めになる。箱根山で噴火警戒レベルが3に引き上げられたのは、初めてのこと。

 気象庁によると、30日朝も箱根町では午前中に震度3の揺れを2度観測するなど、地震活動が活発な状態が続いている。気象庁は引き続き、小規模な噴火に警戒を呼びかけている。

 一方、箱根町役場は規制範囲内に住む最大で70人の住民らに避難指示を出した。すでに職員が電話などで避難を呼びかけていて、町立の施設を避難所として開設した。箱根町の幹部は「夏の箱根観光のトップシーズン前に収束してほしい。非常にショック」と話している。

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